ネイキッド

ネイキッド

 

数えることがいつから億劫になって

その時から別のなにかが動き出した気がした

当たり前とか今更そんなの言う気も無いが

取れないニキビの痕が一つ増えた気がした

カウントダウンもしなかったから

最後の言葉も覚えていないんだ

いつの日もふと

僕の隣で笑っていた君は

もういないんだね

テーブルにあったご飯と手紙の味は

今でも思い出せない程透明だった

名前をつけた

二人が共に歩いた道に

迷った時は九割五分で左に進んだ

捨てられないから

タンスの奥にずっと隠して

消えてないかと何回も調べるんだ

君はついて来るもんだと

後なんて見向きもしないで

わからず屋だったのはどっちだろうか

どんな言葉を並べても僕等きっと

同じ時間は過ごせないから

支払いが少し減った明細を見て

尚更実感するなんて救えないな

ねえ きっと

空にあった波浪

零れ落ちた君と

待ち合わせの駅前の色がまだ

透明のまま

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