リル

リル

シャボン玉みたいに弾けては消えて

遠く遠く　思い出みたいに

忘れてしまわないようにと

「僕と二人で探しに行こうか。なあ」

付け始めた日記

特に書くことも無くて

題材の無いような毎日を送っている事に気付いた

思い出しては心の何処かで奇跡を待っていた

口には出さない　と強がり

昔の事過ぎて今はなにも覚えて無いよって言われても

僕にとって

大事なあなたは

今も僕の中で変わらないまま

笑顔がヘタクソで　どうでもいいことで怒ったりするんだ

シャボン玉のように消えちゃう前のさ

綺麗なままで残しておくよ

忘れないから

忘れないからもう一回だけ

笑ってほしいんだ

読み返した日記

つまらなくてやめた

題名を付けるような毎日をいつももらっていたのに

大事なあなたの

言葉が今もここに残っていて

思い出す度目の前が暗くなっては夢を見る

シャボン玉みたいに一瞬で消えて

忘れてしまえたらいいのに

忘れないのはあなたがまだ

笑ってくれると思いたいから

僕がいないとダメだって

あなたがいないとだめだって

思ってほしくて

思われて

昨日のことのようだ

大事な夢とか

大事な物とか

全部もらっていた

忘れないのは　あなたがいつもみたいに笑うから

大事なあなたが

昔と同じように

笑っているならもう少しだけ

前を向いて歩こうかな

ここに残した想いと