フェアウェル
すれ違う交差点で
変わらない君の歩幅と生乾きの道路
以前よりは晴れた心で「久しぶりだね」って
当たり障りの無い言葉を
何年前に忘れた景色が
思い出とはちょっと違う感情を
触れたら壊れてしまいそうだから
そっと優しく隠した後に
「自分の力で出来る事を星に願っちゃだめだよ」って
言い聞かせた
「あの頃から何年経っただろう」って
こっちははっきりと覚えているよ
君にとって 僕にとって
変わらないのはなんだろう
戻りはしないことわかっていて
もう願いもしなくなって
過ぎ去る季節に重ねたのは
もう君じゃなかった
昔の話 これからの話
今となってはもう忘れてしまったよ
一つずつ綺麗に紡いだつもりの言葉
触れたら壊れてしまいそうだけど
大事にする理由も無いから
あの日の夢から覚めた様な
そんな気がしたんだ
呼んでいたのは僕の方で
君は聞いてなくて
今になって気付いたけど
そうか 僕等
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